CraftMemo
User Manual

デスクトップ付箋紙 [ cmemo ]

著作者:craftware
連絡先:craftware@gmail.com
開発環境:Python + Visual Studio 2019
種別:フリーウェア
動作環境:Windows 10
Webサイト:http://sites.google.com/site/craftware/

このソフトウェアについて

このソフトウェアは、デスクトップにメモを貼り付けるアプリケーションです。

特徴

  • テキストのみのシンプルな機能
  • 外部テキストエディタ
  • キーボードだけで操作が出来る
  • Pythonを使ったカスタマイズが出来る

使用しているサードパーティ製ライブラリについて

このソフトウェアでは、以下のライブラリを使用しています。

Python Programming Language
http://www.python.org/
Pillow
https://github.com/python-imaging/Pillow
C/Migemo
http://www.kaoriya.net/

使い方

cmemo を起動すると、タスクトレイに付箋紙の形をしたアイコンが表示されます。

image/tasktray.png

タスクトレイのアイコンを右クリックすると、メニューがポップアップします。

項目の名前 機能
新規作成 メモを新規作成します。
貼り付け クリップボードの内容からメモを新規作成します。
非表示 メモを全て一時的に非表示にします。
リスト メモ一覧ウインドウを表示します。
設定のリロード 設定ファイル(config.py)をリロードします。
設定の編集 設定ファイル(config.py)を編集します。
内部ログ cmemoの詳細なログ出力を有効または無効にします。
端末のクリア コンソールウインドウのログを消去します。
ヘルプ 説明書を開きます。
cmemoの終了 cmemoを終了します。

またメニューをホットキーでポップアップさせることが出来ます。 ホットキーは、標準では Ctrl-Shift-P に割り当てられていますが、config.py でカスタマイズすることが出来ます。

項目の名前 機能
新規作成 メモを新規作成します。
貼り付け クリップボードの内容からメモを新規作成します。
非表示 メモを全て一時的に非表示にします。
リスト メモ一覧ウインドウを表示します。

メニューから [新規作成] を選択すると、デスクトップに空のメモウインドウ が作成され、外部テキストエディタが起動します。 外部テキストエディタは、標準では、Windowsのメモ帳が割り当てられていますが、 config.py でカスタマイズすることが出来ます。

メニューから [リスト] を選択すると、メモ一覧ウインドウが表示されます。

image/listwindow.png

メモ一覧ウインドウで F キーを押すと、メモのインクリメンタルサーチが 始まります。

image/isearch.png

タスクトレイのアイコンを左クリックすると、cmemo のコンソールウインドウ が表示されます。このウインドウには、cmemo 内蔵の Python インタプリタの 出力が表示されます。

image/console.png

メモを右クリックすると、メモのメニューがポップアップします。

項目の名前 機能
編集 メモを編集します。
コピー クリップボードにコピーします。
貼り付け クリップボードから貼り付けます。
色設定 メモの色を設定します。
一行表示 一行表示モードを切り替えます。
同期対象 DropBoxを使ったメモの同期対象に設定します。
削除 メモを削除します。

メモウインドウがアクティブになっている状態で、以下のショートカット キーを使用することが出来ます。

キー 機能
Ctrl-C クリップボードにコピーします。
Ctrl-V クリップボードから貼り付けます。
Ctrl-Z クリップボードからの貼り付けを取り消します。
Ctrl-T 一行表示モードを切り替えます。

カスタマイズ

cmemo はスクリプト言語 Python を内蔵しており、テキストエディタの設定や キーアサインを、Python スクリプトで記述することが出来ます。

cmemo を一度起動すると、インストールしたディレクトリに config.py という名前 の設定スクリプトが作られます。このファイルをテキストエディタで編集します。

config.py を編集するテキストエディタは何でもかまいませんが、Python のソース コードを色付で表示してくれるものを推奨します。

config.pyの全体の構造

config.py には、以下のように、configure() という名前の関数を定義します。 configure()の引数には、Desktop オブジェクトが渡され、この Desktop オブジェクト を操作することにより、テキストエディタやキーのカスタマイズをすることが出来ます。

configure関数の定義:

def configure(desktop):

テキストエディタの設定

テキストエディタの設定例:

desktop.editor = u"notepad.exe"

desktop.editor に、好きなテキストエディタのパスを設定します。

この設定は、メモを編集するときと、 設定メニューの [ config.py の編集 ] を選択したときに影響します。

ホットキーの設定

メニューを出すためのホットキーの割り当てを行うには、 以下のように desktop.setMenuHotKey を呼び出します。

ホットキーの割り当て例:

desktop.setMenuHotKey( ord('P'), MODKEY_CTRL|MODKEY_SHIFT )

この例では、Ctrl-Shift-P を割り当てています。

デフォルトのメモウインドウの色の設定

以下のようにして、メモウインドウのデフォルト色を設定することが出来ます。

メモウインドウの色の設定例:

desktop.default_memo_color = ( 255, 255, 128 )

R(赤) G(緑) B(青) の3原色それぞれに関して、0-255 を与えます。 この例では、黄色を設定しています。

同期機能について

(加筆予定)

cmemoでは、DropBoxを使って、複数のPC間でメモを同期することが出来ます。

Migemoを使う

cmemoでは、メモ一覧ウインドウのインクリメンタルサーチで、Migemoを使用することが 出来ます。

Migemoを使用すると、IMEをOFFのままで、アルファベット入力で日本語を検索することが 出来ます。

Migemo の入力方法の詳細については、Migemoの本家サイト ( http://www.kaoriya.net/software/cmigemo/ ) を参照してください。

Migemoを使用する場合は、別途辞書ファイルを入手し、以下のように配置しておく必要があります。

  • (cmemoのインストール場所)/dict/migemo-dict
  • (cmemoのインストール場所)/dict/han2zen.dat
  • (cmemoのインストール場所)/dict/zen2han.dat
  • (cmemoのインストール場所)/dict/hira2kata.dat
  • (cmemoのインストール場所)/dict/roma2hira.dat

辞書ファイルは、C/Migemo のバイナリパッケージに含まれています。

http://cmigemo.googlecode.com/files/cmigemo-default-win64-20110227.zip

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